「懐かしいSF作品」から、アンチテーゼが許容される社会

(著者:Alfred Elton van Vogt, 1912年4月26日 - 2000年1月26日)

The Weapon Makers『武器製造業者』東京創元社, 創元SF文庫, 1967.07
The Weapon Shops of Isher『イシャーの武器店』東京創元社, 創元SF文庫, 1966.07

今も思うこと

何千年にもあたって地球を支配しているイシャー王朝の不正を正すために組織された地下組織が「武器製造者ギルド」。帝国専制に対抗すべく組織された武器製造者ギルドは、多様な科学武器を背景に政府を監視し続ける。そしてこの緊張により帝国は安寧を維持し続ける。小説としては理屈も無視した取っ散らかった印象だったが、今もこの新鮮に感じたプロット(対立軸)を異なったものの見方としての必要性で思う。

ChatGPT全盛の今、デストピア"colossus"も、色あせないSF映画である。

しかし、ゲノム解析からの生命医療の行く先を予見したものはあったのだろうか。